◆J3・JFL入れ替え戦第2戦 沼津1-1滋賀(14日、愛鷹)

 J3最下位のアスルクラロ沼津が、JFL2位のレイラック滋賀と1―1で引き分け、来季のJFL降格が決まった。7日の第1戦は2―3で敗れており、残留のためには勝利が必要だったが2戦合計1敗1分けで、力尽きた。

沼津は2017年のJ3参入以来、初の降格。JリーグからJFLへ降格となったのは町田、岩手、YS横浜に続く4クラブ目となった。

 無情のホイッスルが鳴り響き、沼津の戦いが幕を閉じた。残留には勝利が絶対条件。先制点を奪われながら前半24分にFW白輪地敬大(24)のゴールで追いつき反撃に出たが、届かなかった。試合後、選手たちはピッチにうずくまり、動けなかった。

 1点を奪うため後半に入り、元日本代表のFW川又堅碁(36)、斎藤学(35)らを投入したが、得点できなかった。後半途中出場のMF柳町魁耀(23)が接触で同38分に一発退場。同アディショナルタイムにはGKジローン・ゲギム(21)も相手FWを倒してレッドカードで9人に。交代枠を使い果たしていたためDF宮脇茂夫(24)が急きょGKに。攻め続けたが力尽きた。

 第1戦を落とした7日以降、沼津は相手中央エリアへの侵入を重視して練習を積んだが、相手シュート14本に対し、沼津は4本。

白輪地は「守備を崩せなかった」と悔やんだ。鈴木秀人監督(51)は「自分の力不足でこの結果になった」と肩を落とした。

 主将の菅井拓也(34)は「この試合も含め、チームの背中を押してくれた」と、試合後、ゴール裏やバックスタンドに集結したサポーターに感謝。さらに「戻るのは甘くないが、見据えてやっていきたい」と来季に向けて、気持ちを切り替えた。

(伊藤 明日香)

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