大相撲の元横綱・白鵬翔さんが15日、都内で行われたアスリートなどの社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD 2025」に出席した。

 白鵬さんは現役時代の2010年から国際少年相撲大会「白鵬杯」を開催してきた。

相撲が持つ世界平和の精神を子供たちに育む活動だと評価されて受賞が決まり、「積み重ねがこの賞につながったと思う。海外から子どもたちが集まって、相撲で一つになり、交流ができる。こんなに素晴らしいことはない」と感慨深そうに語った。

 来年2月7、8日に東京・青海のトヨタアリーナ東京で開催する第16回大会は、少年男子に加え「女子の部」(小学1年から中学生)と「成人の部・男女」(高校生、大学生、社会人)を新設した。大きな目標である相撲の五輪競技採用に向け「男女平等でなければオリンピックも見えてこない。そこで新しい取り組みとして女子、成年男子を入れて2日間開催する。私も楽しみにしています」と狙いを語った。

 また、6月に日本相撲協会を退職した際に掲げた「世界相撲グランドスラム構想」の現状についても言及。「相撲は圧倒的に国際大会が少ない。みんなが知っているテニス、ゴルフの四大大会のような世界大会に成長させていきたい。その第1回大会が2年後か3年後かというのは今、考えながらやっている」と見通しを示した。

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