現役ドラフトで新加入した巨人・松浦慶斗投手が15日、都内の球団事務所で入団会見を行った。身長187センチ、体重100キロの大型サウスポーで直球の最速は155キロ。

来季が高卒5年目となり、会見に同席した水野雄仁・編成本部長は「大阪桐蔭時代からアマスカウトとして見ていましたし、今回現役ドラフトの中でどうしても獲得したい選手だったので指名できて非常に喜んでおります。(当時は)将来性のある投手だと考えていましたので、日本ハムという大学に行ったつもりで、ジャイアンツに大卒1年目で来たつもりでやってもらいたい」と話した。

 出場機会に恵まれない選手を他球団が獲得する現役ドラフトは今年で4回目。12球団事前指名では、各球団最低2選手以上出す必要がある「指名リスト」の中から巨人が最も多く票を集め、1番目の指名権を得たとみられる。水野本部長は獲得の経緯についてこう説明した。

 「今回12球団のリストを見せてもらった時に、いの一番でうちのプロ編成が全員一致で『松浦選手に行きましょう』ということだった。私もそれに賛同して。その通り獲得できた。うちの左投手は補強ポイントの一つ。その中に加わってくれたのは非常に良かったと思っています」

 昨年、同制度で日本ハムから移籍してきた田中瑛斗投手は登板数やホールド数などでキャリアハイを大幅に更新。「先発、リリーフ、それは現場が決めることですけど、与えられたところで何とか1軍の枠に入って登板機会を自分で獲得して(ほしい)。この世界、日本ハムでもジャイアンツでも、与えてもらえるポジションではない。

自分で1軍の枠を取りに行って、ポジションを勝ち取って活躍して、来年の今頃『ジャイアンツに来て良かったな』と思えるようになってほしいです」とプロ通算6登板で0勝の22歳の“大化け”に期待した。

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