第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を狙う青学大は16日、OBの下田裕太氏(29)がコーチに就任したことを発表した。この日、練習拠点としている相模原市の相模原キャンパスで行われた壮行会に、原晋監督(58)、主将でエースの黒田朝日(4年)らと共にチームの一員として壇上に上がり、初めて公式の場に立った。

すでに春から現場で選手を指導。元中大監督の田幸寛史コーチ、大学職員の安藤弘敏コーチ、青学大で下田コーチと同期の伊藤雅一コーチらとともに原晋監督を支える。

 「私が学生だった頃より青学大は強くなり、大学駅伝全体のレベルも上がっています。これからも青学大は強くあり続けなければならない。そのために、選手のレベルアップに貢献したい」と下田コーチは「所信表明」した。

 現在、29歳の下田コーチは2014年に静岡・加藤学園高から青学大に入学。1年時の15年の箱根駅伝で青学大は初優勝を果たした。下田コーチは16人の登録メンバーに入ったが、出番なし。2年時から学生3大駅伝にフル出場。箱根駅伝は3年連続で8区区間賞に輝き、青学大の2~4連覇に貢献した。

 18年に卒業し、GMOアスリーツ(現GMOインターネットグループ)に加入。20年東京マラソンでは2時間7分27秒の自己ベスト記録をマークした。

今年3月に地元の静岡マラソンを最後に現役を引退した。23年にはタレントの金久保芽衣(29)と22年に結婚していたことを発表し、大きな話題になった。今年8月には第1子が誕生した。

 第102回箱根駅伝に向けて原監督は「輝け大作戦」を発令。「走る10人だけではなく、控え選手、マネジャー、スタッフ、チーム全員が、輝いてほしい。一番星で大手町に帰ってきます」と力強く話す。下田コーチは、選手を輝かせることで、自身も輝くことになる。

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