第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で総合5位以上を目指す帝京大が16日、東京・八王子キャンパスで合同取材を開催。

 出雲駅伝8位、全日本大学駅伝6位といずれも安定感を持って今季を走り抜いてきた帝京大。

箱根駅伝では“5強”とされる青学大、駒大、国学院大、早大、中大に割って入る存在としても注目される。主将の柴戸遼太(4年)は「これから走る人のことを思ってしっかりタスキをつなぎ、目標に向かって頑張っていきたい」と力強く意気込んだ。

 勢い抜群の楠岡由浩(3年)がチームの柱。全日本では各校のエースが集う2区で駒大の佐藤圭汰が持つ区間タイ記録をマークし堂々の区間賞。その約2週間後に挑んだ1万メートルでは27分52秒09をマークし、帝京大で初の27分台ランナーとなった。「個人としてもチームとしても春先からここまで順調に練習を積めています。本番では総合5位以内を目指して頑張ります」ときっぱり。前回山上りの5区を担ったが今回はエース区間2区の可能性も十分。「任された区間をしっかり走りたい」と頼もしく話した。

 ハーフマラソンで帝京大記録を持つ主力の島田晃希(4年)も2年時から箱根駅伝を走り、前回は1区5位と盤石。11月の上尾シティハーフマラソンで1時間1分21秒をマークした原悠太(3年)、2年連続3区出走中の主将・柴戸ら往路候補に加え、前回6区4位と特殊区間で好走した広田陸(3年)、同10区で激しいシード権争いを勝ち抜いた小林咲冴(しょうご、2年)らの快走も目標達成へ重要なピースだ。

 “世界一あきらめの悪いチーム”帝京大が、新春の箱根路でさらなるインパクトを残す。

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