第102回箱根駅伝(2026年1月2、3日)で1996年以来30年ぶり、歴代最多15回目の総合優勝を目指す中大が18日、東京・多摩キャンパスで会見。藤原正和監督は「目標は変わらず総合優勝。

ここから約2週間、地に足をつけて、当たり前のことを当たり前にやっていきたい」と言葉に力を込めた。

 今季は出雲駅伝1区区間賞、全日本大学駅伝7区6位と2年生にながらチームの主力として成長した岡田。初出場した前回の箱根駅伝は7区を任されたが、大きな悔しさが残った。

 岡田は2位で受けたが、18秒差の3位で走ってきたのが京都・洛南高の先輩でもある駒大の佐藤圭汰(4年)。グングン差を縮められ、序盤でかわされた。そのまま佐藤は1時間0分43秒の区間新記録を樹立。岡田も粘ったものの、区間7位の3番手でつないだ。

 今回も任された区間で力を発揮するが、「強いて言うなら7区。昨年悔しい思いをしたのでリベンジしたい」と希望を明かした。「7区でゲームチェンジャーという役割を任せていただきましたが、佐藤圭汰先輩に抜かれて悔しかった。7区は後半にもアップダウンがある。前回は前半に力を使いすぎてしまいましたが、後半にかけてペースを上げていくことがポイント。

昨年の佐藤圭汰先輩の区間新記録に迫る走りがしたい」とメラメラと闘志を燃やした。

 中大は学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝は10位と苦戦したが、第2戦の全日本大学駅伝は大健闘の2位だった。2区の吉居が7人抜き区間2位の快走でトップでつなぎ、3区の藤田大智(3年)は区間4位、4区の柴田大地(3年)は区間賞の激走。最終8区は溜池一太(4年)も熱い走りを見せ、2位でフィニッシュした。

 30年ぶりの総合優勝へ、チームのコンディションは上がっている。藤原監督は「上半期は例年通りスピード強化、夏は箱根駅伝一本を見据えて徹底的に走り込んだ。手応えを感じてここまでやってきています」と確実に状態を合わせ、総合優勝を勝ち取る。

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