大相撲で史上3人目となる英国出身(1997年中国返還前の香港を含む)力士誕生へ、ニコラス・タラセンコが稽古を続けている。18日は埼玉・川口市にある湊部屋で立ち合いを特訓。

英国では柔道やラグビーの経験はあるが「立ち合いは一番難しい。柔道は(始めの合図の後)ゆっくりで帯を取りに行く。ラグビーも肩からぶつかり、相手の足を取りに行く。相撲は頭からぶつかるし全然違う。私は(190センチと)背が高いので(低く当たる)立ち合いは難しい」と壁にぶつかっていることを明かした。

 現在は四つ相撲とともに突っ張りも学んでおり「腕が長いので生かせれば良い。阿炎関はいいお手本」とうなずいた。部屋では兄弟子のちゃんこ作りも手伝い、「ご飯はすべておいしい」。一方で日本に来て驚いたのは「ゴミ箱が全然ないのにゴミが落ちてないこと」だという。

 10月には大相撲ロンドン公演が行われた。映像を見たことを明かし「安青錦関と宇良関のレスリングのような技が印象に残った。英国の人に相撲が人気が出て良かった」と笑顔。

現在は早ければ来年5月の夏場所の初土俵を目指している。今後の夢についても「まずは力士になること」と足元をみつめていた。

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