ヤクルトからポスティングシステムで、メジャーへの移籍を目指す村上宗隆内野手の交渉期限が、米東部時間22日午後5時(日本時間23日午前7時)に迫る中、18日(同19日)、ローゼンタール記者が、米国のポッドキャストネットワーク「ファウル・テリトリー」で短期契約の可能性について語った。

 「彼は、どのチームも求める素晴らしいパワーを持っており、獲得を目指すチームは、第2の”シュワバー”(フィリーズ)と期待しているかもしれない。

だが、彼自身が、必ずしも長期契約を求めていないかもしれないし、球団側も短期契約を望んでいるかもしれない」

 日本では3冠王をはじめ通算246本塁打を放つなど突出した実績を残す村上だが、メジャーでは、未知の部分があるとして、双方に短期契約が望ましいというケースもありうると指摘した。「これは、(根拠がない)単なる数字だが」と前置きした上で、「例えば、2年総額4000万ドルという契約で合意したとしても、加えて、(ヤクルトに)ポスティング・フィーを支払わなければならないので、その分、ロースターの1人や2人を失わなければならないことなども加味すると、いろいろな複雑な要素が絡んでくる」と分析。

 「彼は、日本でシーズン56本塁打(2022年)を放った興味深い打者だが、いかにメジャーに適応するかは疑問だ。日本の打者が、メジャーに挑戦するときは、常に疑問がつきまとう」と、村上の才能と同時に、不確実さの”折衷案”として、短期契約案に言及した。

 村上は、オフに入った直後は、FAランキングの上位に位置づけられ、米メディアでは、8年総額1億8000万ドル(約279億円)の契約と予想する報道もあった。一方で、スカウトの間では、三振率の高さや、95マイルを超える直球への対応を疑問視する声や、三塁守備での不安が指摘されている。これまでに、レッドソックス、マリナーズ、タイガース、フィリーズ、メッツ、ブルージェイズ、パイレーツなどが興味を持っているとして名前が上がったが、交渉期限まで残り4日を迎えて、終着点が注目されている。

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