海と日本プロジェクトinかがわは、14日に櫃石島(ひついしじま)ビーチクリーンアップを開催した。海岸漂着ごみ問題が深刻な香川県内の離島で、漂着ごみの一掃を目的とした清掃活動。

小学生から高校生を含む26人が参加した。

 清掃活動場所となったのは瀬戸大橋の架かる櫃石島。2020年の国勢調査によると人口151人で漁業が中心の島だという。対象の海岸は島の西側と北側の2か所で、西側は長い間清掃活動が実施されていなかったのか劣化したプラスチックごみが目立ち、参加者は「普段一般人がなかなか入れない島だからこそ、海岸清掃が行き届かないのか、大量のごみが漂着していて驚いた」と感想を語った。北側は冬の西風で集まった比較的新しい漂着ごみが多数見受けられた。

 両海岸とも茂みの中にはバラバラになったプラスチックごみが堆積。時間の許す限り根こそぎクリーンアップすることを目標に設定した。当日の朝も雨がぱらつく天候。瀬戸大橋付近は風速15メートルを超え、寒さと強風の中での清掃活動となった。

 劣化したペットボトルや漁網、バラバラになったプラスチック容器などを回収。学生ボランティア15人を中心とした総勢26人で、総重量100キロの海岸漂着ごみを回収することができた。参加者からは「ペットボトルが多くマイボトルを活用するなど普段の生活を見直したいと思う」や、「もっと時間をかけて細かい漂着ごみまで拾いたかった、またこのような活動に参加したい」といった声が上がった。

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