巨人のR・マルティネス投手(29)とA・バルドナード投手(32)がそれぞれキューバ代表とパナマ代表として来年3月のWBCに出場する方向で調整していることが19日、分かった。マルティネスは17、23年に続き3大会連続、バルドナードは2大会連続で出場することになりそうだ。

 キューバ代表とパナマ代表はプエルトリコで行われる1次ラウンド(R)A組で激突する。勝ち進めば米・マイアミでの準決勝もしくは決勝で連覇を狙う侍ジャパンと対戦する可能性もあり、実現すれば注目が集まる。移籍1年目の今季、58登板で最多セーブとなる46セーブ、防御率1・11と好成績を残したマルティネスはかねて「一番大事なのはけがをしないこと。自分のスタイルでチームを助けられたら」とWBC出場へ意欲も示していた。

 2人はともに前回大会で母国に貢献。マルティネスは3試合に登板し、準々決勝のオーストラリア戦ではセーブを記録するなどキューバ代表の4強入りの力になっていた。パナマ代表は1次Rで敗退も、2試合に登板したバルドナードはイタリア戦で150キロ台中盤を連発。ロイヤルズの好打者・パスカンティーノから速球で見逃し三振を奪うなど2回無失点と好投していた。

 救援の2人はともに巨人と複数年契約中。今季最終盤に阿部監督の助言で横手投げへ変更したバルドナードは「引き続き挑戦していきたい」と新スタイル継続で来日4年目を迎える。まずは母国へ力を注ぎ、そして巨人の2年ぶりリーグVと14年ぶり日本一へ向けて役割を全うする。

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