12月20日の中山5R・2歳新馬(芝2000メートル=17頭立て)は、1番人気の大外枠プラウディッツ(牝2歳、美浦・田中博康厩舎、父キタサンブラック)が、外から楽々と抜け出して初陣を飾った。勝ちタイムは2分1秒8(良)。

 母が米G1馬という血統馬が順当に初陣を飾った。スタートを決め、中団に構えると、4コーナー手前から大外を手応え良く進出。最後の直線ではライバルをねじ伏せるように力強く抜け出し1馬身3/4差をつけた。クリストフ・ルメール騎手は「いいデビューでした。前半は他の馬を気にしていたけど、だんだん慣れて来て3、4コーナーからは手応えが良かった。長い脚でよく伸びてくれました。距離は長い方がいいと思います」と今後を見据えた。

 田中博調教師は「調教ではモサっとしたところもありました。気性的にも高ぶりやすいところがあったので、うちの厩舎としてはソフトに調整をして、能力を信じて作ったところもありました。そのあたりが半信半疑で、(実戦で)ハミ取りは甘いところもありましたけど、最後は能力で勝ち切ってくれました。伸びしろがありそうです。この勝ち方だったので期待が持てますし、むしろ距離は延びた方がいいと思います。

ゆっくりとクラシックを目指していける器だと思います。やはり能力は高いですね」と改めて素質を感じ取っていた。

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