フィギュアスケート全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 第2日(20日、東京・代々木第一体育館)

 アイスダンスのリズムダンスが行われ、紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組は57・44点で3位発進とした。息の合ったツイズルやリフトを披露。

「りかしん」として初の全日本を終えた紀平は「難しくて決まるかどうかという不安があったが、それをちゃんとこなせて安心した。全日本に帰ってこられて感慨深い」と3季ぶりに戻ってきた舞台への思いを語った。西山は「楽しんで滑れてホッとした」と演技後には2人で目を合わせた。

 紀平は19、20年女子シングルで全日本V。その後は右足首のけがに悩まされた。今年9月に西山とのカップル結成を発表。「出られなかった期間は、いろいろな葛藤があった。希望が見えない日々を過ごしていた。(アイスダンスを始めて)やっと希望が見えたり、目指すところに向かって毎日を過ごすのがうれしい。たくさん悩んで、たくさん考えて、いろいろ葛藤してきた日々が無駄にならないような今後につなげていきたい。新しいスタートが切れて良かった」と感慨深く話した。現在も足首のけがは完治していないこともあり、しばらくはアイスダンスに専念するという。

 21日にはフリーダンスを控える。しっとりとした曲調の「もののけ姫」を演じる2人。紀平は「美しいプログラムになっているので、もののけ姫のストーリーを演技で表したい。たくさん練習してきたことをしっかりと出し切りたい」と意気込む。西山も「今日のプログラムとはがらっと違うので、自分たちのキャラクターの違いを見ていただきたい。紀平、西山組を日本のたくさんの方に知っていただきたい」と全日本で「りかしん」らしさを見せたいと話した。

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