フィギュアスケート 全日本選手権 兼ミラノ・コルティナ五輪最終選考会 最終日(21日、東京・代々木第一体育館)

 アイスダンスのフリーダンスが行われ、リズムダンス3位の紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組は86・97点、合計144・41点で4位だった。紀平はシングルで優勝した2020年大会以来、5年ぶりの表彰台はならなかった。

 リフトに入る直前にバランスを崩した紀平は演技後、涙が止まらなかった。「私の踏みきりが失敗してしまった。練習でもないミスだったので、すごく申し訳ない。一緒に頑張ってきたのに」と言葉を詰まらせた。西山は「結成して2か月半近くで全日本という舞台に立って、表彰台を争えたことは奇跡。そこまで持ってきた梨花ちゃんはすごい」とパートナーをねぎらった。

 アイスダンスに挑戦してまだ間もない紀平は「一人じゃないからこそ、自分だけじゃなくて、一緒に頑張ってきたからこそすごく悔しい。ミスは許されない。これからミスなく滑れるようにたくさん練習したい」と進化を誓った。

 西山は「涙を流せるというのは、それだけこのアイスダンスや全日本にかけていたということの裏返しだと思う。本当は悔し涙じゃなくてうれし涙を流させてあげたかった。梨花ちゃんがアイスダンスをしっかり頑張ろうっていう思いが伝わってきた。

絶対に次はうれし涙を流してあげられるように頑張りたい」と口にした。

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