どん底から夢舞台に駆け上がった。ドラフト5位の新保茉良(しんぽ・まお)内野手(22)=東北福祉大=は、「肩の強さと送球の正確性はプロでも磨き続けて、誰にも負けないように」と表情を引き締めた。
東北福祉大では、3年秋を終えて公式戦出場がわずか1試合。結果が出ない日々にいた。2年時には退部届を監督に手渡したこともあったという。ただ、桜井(中日ドラフト2位)ら仲間から「お前が必要」と引き留められ、踏みとどまった。4年春にレギュラーに定着すると、すぐにベストナインを獲得。全日本大学選手権準々決勝では2ランを放つなど、日本一メンバーへと成長した。
大阪・藤井寺市出身。小学生の頃から、父の指導のもとで兄の利於(りお)さん、弟の玖和(くお)さんと守備の基礎練習に没頭した。NPBスカウトも注目する存在だった兄は、瀬戸内3年時のセンバツで選手宣誓を務めた。今冬の大学日本代表候補に選ばれた仙台大の弟(2年)は、同じ仙台六大学リーグで自身より早い1年春から活躍した。
目を輝かせ、背番号56のユニホームに袖を通した。「弟から電話で『俺はドラフト1位で行くから』って言われたので、先に活躍できるように」。兄弟競争を約束し、一足早くプロの世界に踏み出す。(瀬川 楓花)
◆新保 茉良(しんぽ・まお)2003年11月29日、大阪・藤井寺生まれ。22歳。藤井寺西小2年から八尾河内ボーイズで野球を始め、藤井寺中では河南シニアでプレー。瀬戸内では1年秋からベンチ入り。甲子園出場はなし。










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