巨人が新外国人として前ロイヤルズ傘下3Aオマハのボビー・ダルベック内野手(30)を獲得することが21日、分かった。レッドソックス時代に5試合連発やシーズン25本塁打を記録するなどメジャー通算47本塁打の右の強打者で、主に一、三塁を守る。
破壊力満点の新助っ人が巨人に加わる。水面下で獲得調査を進めてきたダルベックと契約合意したことが明らかになった。一、三塁が本職で右の長距離砲という点は、ポスティングでメジャー挑戦する岡本と重なり、大きな期待がかかる。
ダルベックはレッドソックス時代の20年8月、メジャー初出場で初本塁打。同6試合目からは5試合連続本塁打をマークした。「デビュー10試合以内で5戦連発」はメジャー史上初の偉業で、若手有望株として注目を集めた。同年は23試合で8本塁打、翌21年は133試合で25本塁打と成績を伸ばした。
激しい競争もあり、近年は出場機会が減ったが、マイナー3Aでは23年に33本塁打、昨年は20本塁打。今季は5月までにホワイトソックスで7試合出場して以降はメジャー出場がなく、ブルワーズ、ロイヤルズと移籍しながら3Aで計24本塁打を放った。三振が多いタイプだが、メジャー通算47発、マイナー通算161発のパワーは魅力。日本で大化けする可能性もある。
巨人は今季、岡本が5月上旬から約3か月、故障離脱。クリーンアップも含め打順を固定できず苦戦し、リーグ3位に終わった。岡本がメジャー挑戦する中、ダルベックは待望の右の強打者。残留が決まっているキャベッジとの「ダルキャベ」コンビは頼もしい存在になる。
今季メジャーでは一、三塁、遊撃を守り、マイナーでは三塁で56試合、右翼で31試合、一塁で11試合スタメン出場した。本職は一、三塁。リチャード、坂本、若手らと内野の布陣は複数の選択肢が出てきそうだ。
今オフの巨人は先発投手、外野手、中軸打者の3大強化ポイントを掲げて積極補強。先発では元メジャードラフト1巡目の160キロ右腕で前レイズのウィットリーと契約し、前レッドソックス傘下マイナーの161キロ右腕マタも本格調査を進めている。外野は日本ハムからFAで松本剛を獲得。さらに強打者のダルベックと着々と戦力整備が進んでいる。
メジャーデビュー前の19年には米国代表としてプレミア12に出場し、主に3番打者で躍動。
◆巨人の支配下の新戦力(ドラフトを除く)
北浦竜次(投)25歳 日本ハム
松浦慶斗(投)22歳 日本ハム
フォレスト・ウィットリー(投)28歳 レイズ
ブライアン・マタ(投)26歳 レッドソックス傘下3Aウースター(本格調査中)
松本剛(外)32歳 日本ハム
◆ボビー・ダルベック(Bobby Dalbec)1995年6月29日。米シアトル生まれ。30歳。レジェンド高、アリゾナ大を経て2016年ドラフト4巡目指名(全体118位)でレッドソックス入り。20年にメジャーデビュー。今季はホワイトソックス、ブルワーズ、ロイヤルズに所属。190センチ、102キロ。右投右打。










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