フィギュアスケートペアの三浦璃来、木原龍一(木下グループ)が、全日本選手権閉幕から一夜明けた22日、都内で取材対応した。2大会連続の五輪出場が決まった「りくりゅう」。

三浦は「前回は無知な状態で挑んでいた。メンタル面ですごく成長したので、4年前より自信を持って挑める」と7位だった2022年北京大会からの飛躍を誓った。個人としては4大会連続の五輪となった木原は「オリンピック特有のことを、できる範囲でアドバイスできれば」とチームジャパンに経験を伝えていきたいと話した。

 全日本選手権では20日のショートプログラム前の6分間練習で、三浦が左肩を脱臼。トレーナーの手当を受け滑りきり、首位発進を決めたが、21日のフリーは三浦の左肩負傷のため棄権した。昨年もグランプリファイナルで同様のけががあったが、「そのときよりもひどくない。今は安静を取って、すぐに練習に戻れるように」と三浦は軽傷を強調した。木原も「今休めば来週から復帰できる。難しい判断だったが、オリンピックを考えて棄権させていただいた」と説明した。

 前回の五輪では団体戦から個人戦までの10日間が苦しい期間となった。三浦は「何をしてもタイミングが合わなくて、調子が戻らなかった」と振り返る。その経験を踏まえてミラノでは「もうちょっと楽しく過ごしたい」と経験を生かす構えだ。

2人の間で試合前に恒例となっている「マリオカート」や「マリオパーティー」といった対戦ゲームでリラックスして臨みたいという。

 ペアではこれまでの五輪で6大会に出場。北京大会では「りくりゅう」が初の入賞を果たしたが表彰台に上ったことはない。木原は「僕たちが頑張ることによって、次世代にチャンスを残せたら2人で頑張ってきた意味がある。個人戦でのメダル獲得は日本の歴史でないので、そこを目指して頑張っていきたい」と目標を掲げた。これまで日本ペア初の世界選手権制覇や年間グランドスラムを達成してきた2人。再び快挙を目指す。

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