ヤクルトからポスティングシステムで2年3400万ドル(約54億円)の契約でホワイトソックス入りが決まった村上宗隆内野手(25)が22日(日本時間23日)、本拠地のシカゴで入団会見を行った。

 グレーのスーツに紫色のネクタイを締めて登場した村上。

会見開始直後には約50人の報道陣が集まった中で、契約書にサインして笑顔を見せ、会場は拍手で包まれた。用意された背番号「5」のユニホームに袖を通した。会見の中では初々しい英語も披露。そして自ら白い靴下を取り出して「ホワイトソックス!」と声を張り上げて笑いを誘う場面もあった。

 ホワイトソックスは昨年メジャー史上ワーストの121敗で借金80を喫するなど、2年連続で地区最下位と低迷。3年間で借金の合計は162と苦しい戦いを強いられている。様々な選択肢があった中で再建中のチームを選んだ理由については「難しかったですね」と前置きしながら、「僕にすごくあっているなと思いましたし、なによりこれからのチームだと思うので、これからのチームの一員になることは僕はすごく好きなので、それが決め手でした。これから、過去のことなので。負けてきたという情報は知っていますけど、過去のことなので、これからどう勝つかというのは僕もチームの一員になりますし、僕たちで話し合って僕たちで前に向かって勝ちに向かってストーリーを作り上げていければと思います」と説明。これから駆け上がっていくストーリーを思い描いているようだった。

 ヤクルト時代も2年連続最下位から2年連続リーグ優勝を経験。そんな成功体験を重ね合わせながら「スタートするにあたって、このチームが僕は一番いいなと思いましたし、これから勝てるチームになると思う。

それは僕がヤクルトに入ったときもそうでしたし、高校に入ったときもそうだった。僕の人生のスタートのような気持ちになれたので選びました」と力説していた。

 2年契約という短期契約となったことについても「僕は勝負するに当たって、(契約が)短くても長くてもしっかり野球と向き合って成長することを目標に(メジャーに)来ようと思っていたので、そこ(短期契約)に驚きはなかったですし、まだまだ僕の人生は続くので、しっかりここでスタートして、頑張っていきたいなという思いです」。新たな野球人生のスタートへ、目を輝かせていた。

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