ヤクルトからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指し、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約54億円)で合意した村上宗隆内野手が、正式発表から一夜明けた22日(日本時間23日)、本拠地のレートフィールドで入団会見を行った。

 村上は同日「WBCに出ることは決まっている。

僕の気持ちの中で揺るぎはない」とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への参加を熱く表明。クリス・ゲッツGMは「WBC出場は契約の条件だった」と明かした。

 「出ることは決まっている。僕の気持ちの中で揺るぎはないです。もともとWBC(出場の)前提で考えていましたし、それがあることはわかっているので、それは(交渉で)話していました」。45日間の交渉期限の中で、最も自分にフィットする球団を模索した村上。その中でも、譲れなかった条件の1つ、それがWBC参加への”承認”だった。

 ゲッツGMは、「彼の”人となり”を示す上で、それが、とても重要な部分であると理解している。そして、ムネ(獲得)の最大の魅力のひとつは、日本で愛され、応援されているムネを、シカゴに呼び、ホワイトソックスのユニホームを着てもらうことだったんだ。交渉の段階で、彼が(WBCに)参加することは認識していた。我々には何の心配もない」と、交渉段階からWBC出場全面支援を約束したことを明かした。

 環境に馴染むためにも重要なメジャー1年目の春季キャンプの途中離脱はやむを得ないが、「それをうまく実現させる。

日本から来る選手が国を代表して大舞台で戦うことはとても意味があること。我々はできる限り彼を心地よくさせたい。食事のこと、日本流のトレーニング法など、彼がベストな状態であるためのサポートについても、継続して話し合っていく」と同GM。

 場所は未定としながらも、キャンプの野手集合日より早めに渡米し、米国でホワイトソックスのコーチ陣ともコミュニケーションをとりながら調整するプランも練っている。初年度のキャンプ離脱について、村上自身も「野球を一緒にやれば、(ホワイトソックスのチームに)溶け込めると思いますし、そこは問題なく、いけるかなと思います」と自信をみせた。

 

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