◆第42回ホープフルS・G1(12月27日、中山競馬場・芝2000メートル)

 2歳G1は先週までの2競走でも若駒であるがゆえの成長力の違いがファクターとなることを示してきた。ホープフルSもやはり例外ではない。

個体差により一概に当てはまらない馬体重よりも、顕著に出るのが生まれ月。人間で小学校低学年の4月生まれと早生まれの1年近い差は大きいのと同様に、2歳12月の段階での数か月の差はでかい。

 G1昇格後の8年(以降のデータも過去8年)で5月生まれは【0009】。出走数そのものも少ないが、結果も出ていない。一方、1月生まれも出走数は5月と変わらないが、その成績は【3205】。連対率50%でこれに前走でオープン特別または重賞を走っていた馬に限れば《1》〈2〉《1》《1》〈15〉〈2〉着。20年以降は出走ゼロだった23年を除いて連対馬を出している。

 今年は1月生まれが4頭スタンバイ。すべて前走はオープン特別以上だが、前述の6頭の該当馬に前走で掲示板を外した馬はおらず、ウイナーズナイン、ダノンヒストリーは評価を下げるとなると、札幌2歳Sの覇者ショウナンガルフと萩Sを制したバドリナートが狙える1月生まれ馬だ。

 強調したいのはバドリナートだ。4勝を挙げている東京スポーツ杯2歳S組の上位陣は軒並み来年へ向かっており、今年は1番人気7着で1月生まれのダノンヒストリー1頭のみの登録。直行組から2頭の勝ち馬を出している萩Sは重賞なステップレースといえる。

同レース連対馬のホープフルS成績は《1》《1》〈2〉〈5〉《1》〈2〉着。連対率は前述の前走オープン特別以上の1月生まれと同じ83・3%。札幌2歳Sからの直行【0004】のショウナンガルフは押さえに回し、データからの軸馬はバドリナートでいいだろう。

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