パイレーツが、FAのライアン・オハーン一塁手と2年総額2900万ドル(約45億5000万円)で合意に達したと、23日(日本時間24日)、複数の米メディアが報じた。情報筋によると、1年ごと最高で50万ドルの出来高を含むという。

32歳のオハーンは、オリオールズ3年目となった今季、ファン投票のDH部門でア・リーグトップとなり、自身初の球宴出場を果たした後、7月のトレード期限にパドレスに移籍。今季は、打率2割8分1里、133安打、17本塁打だった。

 パイレーツは、今季71勝91敗でナ・リーグ中地区の最下位。2015年以降、ポストシーズンから遠ざかっているチームは打線の強化を目指して、今オフ、FAのシュワバー(結果的にフィリーズと再契約)に対し、4年総額1億2000万ドル規模のオファーを出す用意があったと報じられた。レイズ、アストロズとの三角トレードでは、レイズから今季31本塁打のロウを獲得した後も、チェリントンGMが、地元メディアに「もう1人、実績のある打者の獲得を目指したい」と語るなどし、巨人からポスティング制度でメジャー移籍を目指す岡本和真内野手とも交渉を進めていると報じられていた。

 今季のパイレーツの総年俸は、リーグ30球団中26位。シーズン総本塁打数は、トップのドジャーズの半分以下となるリーグ最下位の117本と攻撃力に課題を残した。今オフ、ロウに次いで、オハーンという実績ある打者を加え、エースのスキーンズを擁して復活を目指す布陣が整った。

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