巨人の育成・木下幹也投手が25日、「NPBジュニアトーナメント」での思い出を語った。26日から始まる同大会は「KONAMI CUP 2025」として開催される。
自身は14年大会に
読売ジャイアンツジュニアの一員として出場。チームの3年連続3回目の優勝に貢献した。「ジャイアンツは自分の小さい時からずっと応援していたチーム。そのユニホームを着れるのは本当にワクワクして、
野球が楽しくて仕方がなかった」と振り返った。大会では予選リーグの阪神ジュニア戦と準決勝のDeNAジュニア戦で登板。「フワフワしてる感じがあって、プロの球場で試合をできていることが信じられなかった」。みずほペイペイドーム福岡(当時は福岡ヤフオクドーム)のマウンドに立った記憶は、鮮明に残っていると言う。
木下は横浜から20年育成4位で入団。4年目だった昨年は7月下旬から約2か月ウエスタン・リーグの「くふうハヤテ」に派遣され、8登板で2勝2敗、防御率1・29の好成績を残した。今季の支配下昇格が期待されていたが、春先に右肘に違和感を覚え、5月に「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)、骨棘切除術」を受けた。現在は徐々にキャッチボールの強度を上げ、来年7月の実戦復帰に向けてリハビリを進めている。「『本当に手術したのかな』って怖いくらい痛みがない」と順調な回復ぶりを示した。
この日はG球場でキャッチボールやトレーニングで汗を流し「その頃(ジャイアンツジュニア時代)の気持ちを忘れないようにやりたい。いい意味で焦らず、衝撃的な復帰をできるように。一日一日を大切にして頑張っていきたい」と、来季の復帰と支配下昇格に向けて力を込めた。