第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を狙う青学大は26日、相模原市の相模原キャンパス陸上競技場で、16人の登録メンバーから外れた選手による1万メートル学内記録会(非公認記録の手動計測)を行った。登録メンバーに勢いを与えるという意味で「箱根駅伝0区」と呼ばれるレース。

年間通じても最も強い風が吹いた厳しい条件で、榲山一颯(すぎやま・いぶき、1年)が29分36秒2でトップを取った。

 エースで主将の黒田朝日(4年)ら登録メンバーは、この日、各自のペースで走り、練習終了後は「0区」を懸命に駆けるチームメートを応援した。

 「ここまで順調です。この時期、登録メンバー16人のうち、1人か2人は故障している年もありましたが、今回は16人全員が元気です。誰を起用するか、29日の区間登録をどうするか、じっくりと考えます」と原晋監督(58)は落ち着いた表情で話した。

 今大会に向けて指揮官は「輝け大作戦」を発令。「箱根駅伝を走る10人だけではなく、控え選手、マネジャー、チーム全員が、それぞれの立場で一番星のように輝いてほしい」と作戦の意図を説明する。「現時点で『輝け指数』は85%。レース当日、100%になるでしょう」と原監督は前向きに話した。

 今季の学生3大駅伝初戦の出雲駅伝(10月)は国学院大が快勝し、同2戦の全日本大学駅伝(11月)は駒大が完勝した。昨季の箱根駅伝は青学大が大会新記録で圧勝した。直近の3大駅伝を制した3校と、登録選手上位10人の1万メートル平均タイムが27分台のスピードを持つ中大が「4強」として第102回箱根駅伝の優勝候補に挙がる。

 大一番まで、いよいよ、1週間となった。

編集部おすすめ