元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が27日、大阪・MBSテレビの情報バラエティー「せやねん!」(土曜・前9時25分)にゲスト出演。26日に総額122億円超の来年度予算が閣議決定されたことなどを受け、高市政権の積極財政の問題点を指摘した。

 番組では、積極財政によって経済が回る可能性もあれば、さらに円安と物価高が進んで経済が冷え込む可能性もあると指摘。橋下氏は「すごいエコミストの人たちでも、明確な予測を立てることなんてできません」と、どっちに転ぶかは分からないという考えを示し、以下のように続けた。

 「僕が高市政権に物足りなさと問題点を感じるところは、積極財政をやると改革が進まなくなります(ということ)(中略)。無駄削減とか、歳出改革とか、いろんなお金がいろんな中間団体のところに流れていっているところを止めるとか、こういう改革系の話が進まないんですよ。僕が政治家の時(中略)、手順として、まず無駄(の削減)。僕がやったのは順番で、まず無駄を削減して…大阪府民の皆さんには、相当いろいろ我慢してもらったことありますが…あれをやったから、大阪万博もできて、カジノもできて、グラングリーン大阪とか、なにわ筋線の地下鉄とか。無駄をきちんと改めたから、その後にどんどんお金を使えるようになったんです」

 自身の成功体験をもとに、積極財政の前に、あるいは同時進行で、無駄を省く改革を進めるべきと提案していた。

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