誰より自分が一番、自身の伸びしろを強く信じている。1年目を終えた広島・佐々木泰内野手(23)は「あと一歩。

殻を破れば、一気にいける」と言い切り、鍛錬のオフを過ごしている。

 11月には侍ジャパンの一員として強化試合・韓国戦に出場した。辞退者の代役サポートメンバーではあったが、2試合にフル出場し、8打数3安打で4打点。新井監督は「強化試合とはいえ、ああいう舞台で結果を出せるというのは、本人がそういうものを持っている」と、大打者となる素質の片りんを示した。

 ドラ1の1年目は開幕前、シーズン中と2度の離脱はあったものの、54試合で打率2割7分1厘と一定の爪痕は残した。一方でノーアーチ。オフは、新井監督から「現役の時のオフは毎日ウェートをしていた」と助言を受け、実践中。「期待に応えたい一心。早く1本という思いですけど、シーズンで2ケタ打てるように」と、息巻く。

 12月に母校・青学大の先輩、レッドソックスの吉田正尚と初めて顔を合わせる機会があった。「どんどん打ちにいくスタイルはいいと思う」と、背中を押された。吉田自身は元々、じっくり見極めるタイプだったが、渡米後に「レベルが上がるにつれて追い込まれたら厳しい。

結局、ファーストストライクの打率が総合的に見て一番高い」と、考え方を変えたと教わった。

 先輩の助言で自信は深まった。「ボール球に手を出してしまうのも良くないので、初球を振りに行く中でボールを見極める確率を上げていけたら」と、今後のスタイルも明確になった。アグレッシブな打撃で、飛躍をつかみとる。(広島担当・畑中 祐司)

 ◆佐々木 泰(ささき・たい)2002年12月24日、岐阜・大垣市生まれ。23歳。県岐阜商で20年夏の甲子園交流試合で本塁打。高校通算41本塁打。青学大1年春のリーグ戦で4本塁打を放ち、東都の1年生史上最多の年間6発。24年ドラフト1位で広島入り。1年目は54試合で打率2割7分1厘、0本塁打、6打点。178センチ、84キロ。

右投右打。推定年俸1800万円。

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