巨人の門脇誠内野手(24)が27日、来季は「ガツガツ」と「情熱の赤」でレギュラーを再奪取すると誓った。都内の創価高野球部グラウンドで子どもたち約20人と野球で交流。

背番号5は、自己最少の81試合出場に終わった今季の悔しさをぶつける、と熱い思いを口にした。また、創価大の後輩で阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)と1軍のグラウンドで“再会”を目指すことも誓った。

 門脇は、寒さにも負けず燃えていた。約20人の小中学生と野球で交流し、あふれ出る思いを口にした。「ガツガツいきたいですね。守備もそうですし、自分の持ち味もあると思いますし、こだわりを持つのが一番。気持ちはガツガツですね」。3年目の今季は遊撃で開幕スタメンを飾るも、打撃不振に陥った。レギュラーの座を手放し、打率2割2分3厘、4打点。不完全燃焼に終わった悔しい思いを来季へぶつける。

 赤く燃える情熱を胸に挑む。この日、子どもたちへ配った手形入りのTシャツは「自分の色に染められるように」と白色を選んだ。

来季はどんな色に染まるのかと問われると「赤色とかじゃないですかね。本当に情熱をもってやっていくことだと思います」。オフは、毎日3~4時間はバットを振りっぱなしだといい「変化は感じている」と手応えを口にした。岡本のメジャー挑戦に加え、正二塁手の吉川が両股関節を手術した影響で復帰時期が不透明。定位置奪取のチャンスは十分にある。「内野全般どこでもいけます。それも強みだと思うので」と、がむしゃらにアピールする。

 後輩にも負けられない。創価大の立石がドラフト1位で阪神に入団。3学年下の後輩とは練習でペアを組み「自分の中で持っているものは全部伝えたつもり」と関係も深い。「試合にお互い出て対決したい。ベンチで見るのは悔しさが出ると思うので、なんとか出られるようにと思います」。

来年の開幕カードの相手は阪神(3月27~29日、東京D)。互いに開幕レギュラーとしてグラウンドで再会できることを待ちわびた。

 熱い思いの裏には、シンプルな願いもある。「結果を出している姿をやっぱり見てほしい。テレビで活躍している姿を見せるのが一番の仕事だと思っているので、その気持ちはずっとあります」と言葉に力を込めた。子どもたちの憧れの存在になるべく、1軍で輝く。(水上 智恵)

 ◇プロ入り後の巨人・門脇

 ▼23年(1年目) 原監督から「ストロング」と呼ばれ、126試合で打率2割6分3厘、3本塁打、21打点。途中から遊撃スタメンに定着し、オフに背番号「35」から「5」に昇格。

 ▼24年(2年目) 阿部監督から開幕前にレギュラーを明言されたが、129試合で打率2割4分3厘、0本塁打、21打点と苦戦。1年目に鉄壁を誇った守備で16失策と精彩を欠いた。

 ▼25年(3年目) 遊撃で開幕スタメンも5月に不振で2軍降格。その後、泉口がレギュラーに定着してスタメンの機会が減り、プロ最少の81試合出場。

終盤は右でん部痛で離脱した。

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