日本ハムから戦力外通告を受けた石川直也投手(29)は、オイシックスからNPB復帰を目指す。11月のトライアウト後に、日本ハムでも共にプレーしたオイシックス・武田勝監督から電話で、「もう1回思い切って投げられる準備をしてきてくれ」とオファーをもらい入団を決意。

「可能性がなくなるまではしがみつきたい。自分が納得する状態で辞めたいし、NPBでもう一回花を咲かせたい」と、18年に52登板で19セーブ、19年には60登板の鉄腕は復活に燃えている。

 新たな出会いも力に変える。チームには新たに桑田真澄チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)が就任する。20年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、直近2年は1軍登板なしだった右腕は、「ここ数年、球速が思うように出なかった。(桑田氏は)野球に関してすごく知識を持ってる方。自分が悩んでいたことのヒントをもらえて、また良くなれば」と、対面を心待ちにする。現在は「痛いところもない」と体も万全で、豊富な知識を持つレジェンドの指導で最速156キロの剛腕復活も決して夢ではない。

 来年からは単身赴任となり、新潟で人生初の一人暮らしを始める。「自炊することは増えると思うのでいろいろな料理を作りたい」。かつての北の守護神が新天地で再スタートを切る。(川上 晴輝)

 ◆石川 直也(いしかわ・なおや)1996年7月11日、山形・庄内町生まれ。

29歳。小3で野球を始め、余目中では軟式野球部に所属。山形中央では1年秋からベンチ入り。東北絆枠で出場した13年センバツでは背番号1をつけ2試合に登板。NPB通算成績は202登板、6勝7敗、58ホールド、31セーブ、防御率3・67。192センチ、93キロ。右投右打。既婚。

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