◆第75回中山金杯・G3(1月4日、中山競馬場・芝2000メートル)

 重賞初挑戦だった前走アイルランドTでも半馬身差2着と全く見劣ることのなかったアンゴラブラック(牝4歳、美浦・尾関知人厩舎、父キズナ)はここでも好戦必至だろう。

 これまでの戦績は【4・2・0・1】で、唯一馬券圏内を外したノエル賞(4着)もかなり縦長な特殊な展開だったことを考えれば、参考外と言っていい。

 前走が負けて強しの内容。遅い流れを前、前で立ち回り、勝ったラヴァンダには切れ負けしたものの、関屋記念Vのカナテープには先着を許さなかった。操縦性が高く、競馬センスの良さは東京の決め手比べより、小回りの中山で最大限に生かせる。

 24日の追い切りも美浦・Wコースで軽快そのもの。尾関調教師も「間隔を空けて体調は良さそうだし、このままいい状態でレースに向かえれば。良くない時は硬くなるけど、それもなくいい雰囲気」と気配の良さを伝えており、枠順とハンデ次第では重い印を考えている。(石行 佑介)

編集部おすすめ