西武からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している今井達也投手(27)が28日(日本時間29日)、関係者を通じてスポーツ報知の取材に応じ、「現在ロサンゼルスで代理人と共に提示された多数のオファーについて交渉中です。複数のチームと面談しております」とコメントした。

 今オフの移籍市場で先発投手の目玉の1人となっている今井。45日間の交渉期限は、米東部時間で11月19日の午前8時(同午後10時)にスタートし、来年1月2日の午後5時(同3日午前7時)まで。当初、今井争奪戦にはヤンキース、パドレスなど10球団前後が参戦しているとされていた。

 そんな中、今井は11月24日にテレビ朝日系「報道ステーション」で放送されたインタビューで「(ドジャースには入るより)僕は倒したいですね、どうせだったら。もちろん大谷(翔平)選手、山本(由伸)選手、佐々木(朗希)選手と一緒にプレーするのも楽しそうだと思いますが、ああいうチームに勝ってワールドチャンピオンになることは自分の人生にとって一番価値がある」と“打倒ド軍”を宣言。これをMLB公式サイトなどが報じるなど大きな注目を集めた。今月上旬には米スポーツ専門局「ESPN」のJ・パッサン記者が「ヤンキース、メッツ、フィリーズが有力だ」と3球団の名前を挙げたこともあった。

 各球団の監督、GM、代理人らが集結して移籍交渉を行うウィンターミーティングの開催中だった9日(同10日)、取材対応した今井の代理人を務めるS・ボラス氏は「彼に興味を持つ球団は多く、我々は交渉を前に進めている」とし、具体的な球団の数は明かさなかったが、「今井に興味がない球団があるだろうか。この会議の後で、今井とスケジュールを練る」と明かしていた。

 その後はヤンキース、カブスが有力とされる中、19日(同20日)にはヤンキースのブーン監督が現地インタビューで「今井とは面談したのか、もしくはその予定は」と問われ、「面談はしていない。今後も分からない」と発言したことなどで、カブス優勢の見方が強まっている。6年総額1億5000万ドル(約235億円)規模の大型契約も見込まれている日本の剛腕は、果たしてどんな決断をするのだろうか―。

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