◆第75回中山金杯・G3(1月4日、中山競馬場・芝2000メートル)

 ウエストナウ(牡5歳、栗東・佐々木晶三厩舎、父キズナ=馬齢は明け表記)が巻き返しに期待する。前走の鳴尾記念は中間から抜群の動きを見せていたものの、追走に苦労して見せ場なく13着。

中尾助手は「あの馬のクセというか、馬群にのまれてやめてしまうところがありました。1800メートルは忙しいですね。ポジションを取りにいけなくて、外に出せずという感じでした」と敗因を分析する。

 12月25日は重馬場の栗東・CWコースで6ハロン81秒1―11秒5をマークしており、出来落ちはない。「先週の追い切りで仕上がっていますし、順調に調子を維持しています。もともと、冬に走る馬ですからね」と反撃態勢は整えている。

 オープン初勝利を飾った2走前のアンドロメダSでは、大外から上がり最速タイで差し切り勝ち。「ばっちり展開がはまりましたね。ちゃんと展開がはまれば、めちゃくちゃ強いと思います」。自分の形に持ち込めれば、重賞でも勝ち切る能力はある。

 今回は2勝を挙げる右回りの2000メートルに戻るのも好材料。中山は2度目だが、「大丈夫だと思います。

みんな外にはいきたがらないだろうし、馬場が荒れてくれば、外も伸びるでしょうしね」と同助手はうなずく。明け5歳で体も充実。本来の実力を発揮し、新春に初の重賞タイトルをつかみ取る。(山本 理貴)

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