第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)を主催する関東学生陸上競技連盟は29日、出場21チームの1~10区登録と補欠登録6選手を発表した。往路(2日)、復路(3日)ともにスタート時間(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能で、各校ともに補欠登録した主力選手を勝負区間に投入する。

変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで、区間登録選手同士の交代はできない。

 3年ぶりの王座奪還を狙う駒大は、11月の全日本大学駅伝5区区間新記録でチームを2年ぶり17度目の優勝に導いた大砲、伊藤蒼唯(あおい、4年)を2年連続山下りの6区にビシッと配置。藤田敦史監督は「うちの強みなので、隠す必要が無い。本番、間違いなくやってくれる自信があります」ときっぱり話した。

 6区出走となれば3回目。1年時は区間賞、前回は区間2位だったが「最低でも去年と一緒くらい。良ければ上澄みして56分台に入るくらいでは走ると思います」と前回青学大の野村昭夢(現住友電工)が出した区間記録(56分47秒)更新も期待した。

 前回1区2位の帰山侑大(4年)、同3区6位の谷中晴(2年)、同4区4位の桑田駿介(2年)、同5区4位の主将・山川拓馬(4年)、同7区区間新の佐藤圭汰(4年)ら主力5人は補欠温存だが「リスクヘッジとして」と説明。今季の全日本7区3位のエース・佐藤についても「非常に順調に来ている」と明かしており、本番の起用区間は大きな注目を集める。

 今季は青学大、駒大、国学院大、早大、中大が“5強”として注目される。優勝争いはし烈を極めるが、藤田監督は往路を「しのぎ合いになると思っています」と分析。特にスピード力ある中大、早大に「どれだけ食い下がれるか。

往路が終わった時点での、順位よりもタイム差が重要になってくると思う」。先頭と1分半~2分ほどであれば、「伊藤をヘッドにして、後半もう一度勝負をかけたい」と戦略の一端を明かした。

◇駒大(前回2位)

1区 小山 翔也(3年)

2区 森重 清龍(4年)

3区 篠  和真(1年)

4区 村上  響(3年)

5区 安原 海晴(3年)

6区 伊藤 蒼唯(4年)

7区 植阪 嶺児(3年)

8区 坂口 雄哉(2年)

9区 菅谷 希弥(2年)

10区 新谷 倖生(3年)

補欠 帰山 侑大(4年)

補欠 佐藤 圭汰(4年)

補欠 山川 拓馬(4年)※主将

補欠 桑田 駿介(2年)

補欠 谷中  晴(2年)

補欠 牟田 凜太(1年)

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