DeNA・武田陸玖投手(20)が3年目の今季、1軍定着に全力を注ぐ。

 ようやくプロでの一歩を踏み出した。

昨季最終戦の10月1日・ヤクルト戦(横浜)でプロ初登板。5―4の6回から1イニングを投げ、2安打1失点と同点に追いつかれたものの、直後に味方が勝ち越しに成功。思わぬ形でプロ初勝利が舞い込み、この時点で辞任を決断していた三浦前監督のリーグ戦最後の勝利にも一役買った「持ってる男」だ。

 鳴り物入りで入団した投打二刀流の逸材だった。山形中央から23年ドラフト3位で入団。高校時代は左腕から最速149キロを繰り出し、打っては高校通算32本塁打。U18W杯(台湾)では日本代表として史上初の金メダル獲得に貢献し、入団後も2年目途中まで二刀流としてプレーしていたが、転機は昨季途中に訪れた。

 「今のままではチームに貢献できない」と投手一本に絞ることを決断。バットを置き、退路を断った。これまでは投打ともに人の倍以上練習していたが、投手一本に専念した分、より効率的に練習することが可能になった。「一本になり時間も増えたので、自分を見つめ直して足りないところをしっかりと練習できた。投げる回数を重ねるごとにボールが良くなっている実感はある」と手応えも感じている。

 オフは石田裕と自主トレを行う予定で、課題の変化球や制球力向上を目指す。「投手のみに集中できるようになった。キャンプから1軍の戦力として活躍できるようにオフを有意義に過ごしたい」。スターに向かって走り出す用意は出来ている。(太田 和樹)

 ◆武田 陸玖(たけだ・りく)2005年6月6日、山形・天童市生まれ。20歳。小学1年時に成生ファイヤ-ドラゴンズで野球を始める。6年時は東北楽天ジュニアでもプレー。天童四中では軟式野球部に所属。山形中央では1年春からベンチ入りも甲子園出場なし。23年ドラフト3位でDeNA入団。173センチ78キロ。

左投左打。推定年俸560万円。

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