巨人の松本剛外野手(32)が29日、「走攻守」の誓いを立てた。地元の埼玉・川口市で野球教室に参加。

移籍1年目は任された役割を全うすることを前提とした上で、「1番打者で3割」「20盗塁」「中堅と両翼で堅守」を掲げた。今季の巨人は1番、中堅ともに固定できず、シーズン20盗塁超えは20年の増田大(23盗塁)が最後。チームの課題を解消する存在となり、日本一奪回のキーマンになる。

 高校3年まで過ごした原点の地を訪れた松本剛を、ちびっ子応援団が後押しした。巨人に加入後初となる故郷での野球教室。約200人の小学生から「巨人で優勝してください」、「東京ドーム行きます!」と無邪気なエールを受け、背筋を伸ばした。

 「打って走って守れる、そこをすごく大事にしている。3つとも平均より高い位置にいないと、僕はゲームに必要とされない選手だと思っています」

 22年に打率3割4分7厘で首位打者を獲得し、同年と24年に20盗塁以上をマーク。堅実な外野守備を加えた総合力でプロの世界を生き抜いてきた。新天地での挑戦が始まる来季に向け、武器となる「走攻守」で3つの目標を掲げた。

 〈1〉1番で3割 「そこは目指したい」と狙うは、チームを波に乗せる1番打者への定着だ。入団会見では打率3割へのこだわりを口にしており、先頭打者として大台をクリアするのが大目標となる。

「巨人の中堅手」のイメージを問われると、「松井(秀喜)さんじゃないですか。外野手は打たないと話にならないと思っています」と自らに言い聞かせるように話した。レギュラーを不動のものにするためにも、まずはバットで結果を残す。

 〈2〉20盗塁 日本ハム時代は、重盗や2ランスクイズを多用する新庄監督の機動力野球に適応。次の塁を狙う意識を植え付けられ「そこは生かせる」と、今季リーグ最少の53盗塁にとどまった巨人の機動力改革を先導する役割が期待される。「目標の一つ」と掲げる球団6年ぶりの20盗塁到達は、現実的な目標だ。

 〈3〉中堅と両翼で堅守 通算出場773試合で失策はわずか10と、安定した守備に定評がある。阿部監督からは中堅手として期待されている。「まずはセンターをつかみにいくことが一番の目標」とした上で、「両翼もしっかり守れる自信はある」。3ポジションを高レベルでこなし、白紙のレギュラー争いを勝ち抜く。

 今季チームが固定できなかった1番に走れる松本剛が定着すれば、得点力向上に直結する。「1番に入ったら隙を突ける走塁をできるように意識していきたい」。

打って、走って、守って、フル回転する。(内田 拓希)

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