ヤクルトから戦力外通告を受けていた北村拓己内野手(30)が30日、自身のSNSで引退することを表明した。

 インスタグラムに「引退します」と記し、かつて所属した巨人とヤクルトのユニホームを並べたショットをアップ。

「小さい頃からプロ野球選手を目指しプロで8年間、ここまでずっと突っ走ってきました。周りの選手に勝ちたい、負けたくない、そんな思いでずっと野球に没頭し、気づけばほとんど休むことなくこれまで歩んできました。頭のどこかに練習しなきゃいけない、体を作らなきゃいけない。常に野球のことを考えながら生きてました。引退することを決めた時、そういった思いが頭から消えてどこかすっきりした気持ちになり、もう練習しなくていいんだって、ちょっと嬉(うれ)しさを感じました。それくらい野球に真剣だったし本気だったってことを改めて感じました」と心境をつづった。

 また「巨人からもフロントのお話を頂き、一度球団を出た自分をずっと気にかけてくださったこと。本当に感謝しています」と明かした。

 そして「ファンの皆様。たくさん応援していただきありがとうございました!ファンの皆様のおかげで前向きにプレーできました。本当に感謝してます。ユニホームは脱ぎますがこれからも応援していただけると嬉しいです。

これからは家族の時間も大切に子供達の成長を近くで見守っていきたいと思います」とファンに感謝した。

 北村は亜大から17年ドラフト4位で巨人に入団。23年の現役ドラフトでヤクルトに移籍した。今季は自己最多62試合で打率1割9分、3本塁打、7打点。内野の全ポジションを守れるユーティリティーとして通算286試合に出場した。今後については、妻でアイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーだった伊藤祐奈さんが、アイドルを引退した後に(株)TKMKを起業。同社の事業の一つとしてTKMアカデミーと名付けたスクールの設立を準備中で、野球教室やオンラインでの指導なども行う予定だという。

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