オリックス・平野佳寿投手(41)が30日、岸田監督に“生きる教科書”として太鼓判を押された。パ・リーグの投手最年長は、プロ21年目の来季から投手コーチ兼任。

「選手と(距離が)近いのもあるし、平野は何をやっても手本になる。先輩である時点で後輩たちに伝えているので、その延長線でいい」と信頼は絶大だ。

 平野はシーズン終了後の10月に「兼任デビュー」を果たし、11月の高知キャンプで本格指導。ブルペンでは同じ右腕の寺西にフォークを助言するなど精力的に動き回った一方で、ダッシュやキャッチボールを欠かさなかった。今季は1軍で3登板にとどまり、「終わってもおかしくなかった。(来年は)最後の気持ちで臨みたい」と覚悟は相当。指揮官は「選手である以上は(競争に)含まれる」と、現役投手としての復活にも期待を寄せた。

 平野にとって、岸田監督は05年大学生・社会人ドラフトの同期。「岸田監督のために、オリックスのために。(選手とコーチの)どちらかでも貢献できたら」と、盟友を日本一の男にする。(南部 俊太)

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