巨人が前楽天のスペンサー・ハワード投手(29)を電撃獲得することが30日、分かった。来日1年目の今季は巨人戦で好投するなど9登板で5勝1敗、防御率2・22。

今オフに保留選手名簿から外れて退団が発表されていた。前レイズのフォレスト・ウィットリー投手(28)、前レッドソックスマイナーのブライアン・マタ投手(26)に次ぐ外国人投手補強で、先発の層はさらに厚くなった。

 巨人の補強はまだ終わっていなかった。2025年の年の瀬に前楽天のハワードを電撃獲得することが明らかになった。課題の先発整備へNPB経験のある右腕を加えて強化する。

 ハワードはレンジャーズなどでメジャー通算4勝。来日1年目の今季は楽天で全て先発で9登板、48回2/3で5勝1敗、防御率2・22と安定した投球を披露した。150キロ前後の速球、鋭いスライダーやカーブ、チェンジアップが武器。腰の張りや指先、上半身のコンディション不良での離脱もあったが、制球力も良く、初登板から5連勝を飾るなど日本の野球に適応した。

 6月6日の交流戦、巨人戦(東京D)では先発して7回98球、4安打1四球無失点の快投で勝利。巨人打線は三塁を踏めず0―2で敗れた。完璧に抑え込まれた印象が残る中で、球団は楽天から自由契約になったことを受けて本格調査を進めてきた。

コンディションさえ問題なければ2ケタ勝利できる力は十分ある。

 巨人は今季、赤星、グリフィン、井上が終盤に故障で離脱するなど、先発不足に陥りリーグ3位に終わった。DeNAとのCS第1S(横浜)は初戦から11勝とフル回転した山崎、8勝の戸郷が先発も連敗で敗退。日本シリーズに手が届かなかった。オフにはグリフィンがメジャー復帰のため退団。先発整備が重要課題に挙がっていた。

 新外国人の先発は身長201センチの160キロ右腕ウィットリー、160キロ右腕マタに続き3人目。先発強化への本気度が補強に表れている。投手では守護神のマルティネス、左のリリーフのバルドナード、野手ではキャベッジ、メジャー通算47本塁打で一、三塁が本職の新助っ人ダルベックもいて7人目の助っ人。1軍の外国人枠「5」の使い方もポイントになりそうだ。

 ドラフト1位では鷺宮製作所の即戦力左腕・竹丸を指名。日本ハムから現役ドラフトで移籍した左腕・松浦や、育成契約ながら前ソフトバンクの板東も先発候補だ。

日本の野球を知るハワードの加入で先発陣の競争がさらに激化する。

 ◆スペンサー・ハワード(Spencer Howard)1996年7月28日、米国生まれ。29歳。カリフォルニア・ポリテクニック州立大サンルイスオビスポ校から17年ドラフト2巡目(全体45位)でフィリーズ入り。レンジャーズ、ジャイアンツも含め3球団でメジャー通算47登板4勝13敗、防御率7.00。2025年に楽天入りし初来日。190センチ、95キロ。右投右打。

 ◆ハワードのNPB1年目(25年) 当初は楽天の開幕2戦目(3月29日)オリックス戦(京セラD)で公式戦初先発の予定も、1週間前に腰の張りを訴えて回避となった。2軍で3登板し再度1軍昇格。5月14日のロッテ戦で初先発初勝利を挙げると、○--○○○-○●(-は勝敗つかず)と9登板5勝1敗。楽天の助っ人外国人では初、全体でも18年カラシティー(ヤクルト)以来7年ぶりとなる助っ人外国人の開幕5連勝を達成した。

 ◆NPBの出場選手登録枠 出場選手登録人数はコロナ禍の20年から拡大されている31人が来季も継続される。ベンチ入り選手数は26人。外国人選手は出場選手登録が最大5人で、ベンチ入りできるのは最大4人となっている。全員投手または野手という配分は不可で、ベンチ入りは投手野手とも最大3人。

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