巨人・門脇誠内野手が30日、「一緒に野球しよう!かい」で小中学生と交流し、来季の逆襲を期した。

 門脇の強烈な打球が飛び交った。

実演指導で打撃を披露すると、子どもたちの目はくぎ付け。肌寒さを忘れさせるような、熱のこもった声援が注がれた。「来年は活躍している姿を見てもらえるように頑張ります」と誓った。

 3年目の今季は遊撃で開幕スタメンを飾るも、自己最少の81試合出場にとどまった。打率2割2分3厘、4打点と打撃面での苦戦が響いた。「打たないことには試合に出られない。まずは打つこと」。今オフは打撃力向上をテーマに徹底的にバットを振り込んでいる。

 定位置を巡った争いは激しい。阿部監督は「横一線で、いい競争をしてほしい」と来季の全ポジションでレギュラー白紙を明言している。両股関節の手術を受けた正二塁手の吉川は開幕に間に合うか不透明な状況で、内野の布陣も定まっていない。二塁、三塁、遊撃を高いレベルで守れる門脇には複数ポジションでチャンスがある。

 午前中は自身が所属していた西大寺ドリームズの練習に訪問。奈良市内のグラウンドで小学生とノックなどを行った。午後は京都・木津川市に移動して、奈良北ボーイズの選手と交流。実演を交えながら打撃や守備などの助言を送った。「野球をしながら交流して、監督のノックも受けられて懐かしいなという気持ちでした」と振り返った門脇。子どもたちからもらったパワーも原動力にしながら、レギュラーを奪いにいく。

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