プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が31日、スポーツ報知の取材に応じ2025年を「冒険の年」と振り返った。

 今月28日に72歳を迎えたドラゴン。

30日にはさいたま市内の大宮総合食品地方御売市場内「マツモトミート」で年末恒例の餅つきを行い、ファンと交流した。

 デビュー54年を迎えた今年は、11・14後楽園ホールで自らが主宰する「ドラディション」で「無我」を復活。メインイベントで新日本プロレスの前IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.と対戦。敗れたが好勝負を展開しファンをうならせた。

 「冒険の年だった。いい年だったね」

 来年は、1971年5月9日、岐阜市民会館での北沢幹之戦からデビュー55周年を迎える。今月28日には72歳の誕生日を迎えた。年齢を重ね、これほどのキャリアを積みながらメインイベンターとしてリングに上がり続けるのはプロレスの歴史を振り返っても藤波が唯一だろう。

 「贅沢です。1年でも長くリングに立ちたいのは、レスラーであれば誰もが願うこと。でも、それがケガがあったり実現できないのが現実なんだけど、幸い自分はできている。これは贅沢ですよ」

 リングへ挑む原動力を明かした。

 「プロレスが好きなんですね。いまだに飽きない。特に猪木さんが亡くなってからその気持ちが強くなった。大切なのは、目標を定めてリングに挑むこと。それを大事にしたい」

 (福留 崇広)

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