◆第75回中山金杯・G3(1月4日、中山競馬場・芝2000メートル)追い切り=12月31日、栗東トレセン(馬齢は26年の表記)

 気合が入った走りだった。ウエストナウ(牡5歳、栗東・佐々木晶三厩舎、父キズナ)は栗東・坂路を単走。

良馬場でもラスト1ハロン13秒台が目立つなか、スピード感抜群の脚取りで軽快に駆け抜け、54秒2―12秒4を計時した。佐々木調教師は「12秒台は優秀だね。一頭の割には切れたし、ムチを入れたらいい反応でピュッと動いたね」と満足げな表情を見せた。

 2走前のアンドロメダSは外から上がり3ハロン最速タイ34秒3の脚で、のちの中日新聞杯勝ち馬シェイクユアハートに半馬身差でV。しかし、鳴尾記念は13着に敗れた。団野大成騎手が向こう正面からムチを入れて促すも、進む気配がなかったように気性の難しさがある。指揮官は「前走後は疲労回復は何もいらなかったし、体調がいいのは確か」と状態面を高く評価した。3歳時は未勝利勝ち直後の京都新聞杯で2着。しっかりと走り切れば、重賞初制覇に届くはずだ。(松ケ下 純平)

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