◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦10回戦 〇井岡一翔(4回2分42秒KO)マイケル・オルドスゴイッティ●(31日、大田区総合体育館)

 WBA世界バンタム級挑戦者決定戦で、元世界4階級制覇王者でWBA同級9位の井岡一翔(36)=志成=が同級11位マイケル・オルドスゴイッティ(24)=ベネズエラ=に4回2分42秒でKO勝ち。同級転向初戦を白星で飾って日本男子初の5階級制覇に“王手”をかけ、WBC同級王者・井上拓真(大橋)に挑戦状をたたきつけた。

 WBA王者・堤聖也(角海老宝石)は12月17日、暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)との死闘を制し2度目の防衛に成功。次戦はWBA休養王者アントニオ・バルガス(米国)か井岡との対戦が濃厚だ。

 11月に王座返り咲きを果たしたWBC王者・井上拓真(大橋)は、来年5月の東京ドーム興行で初防衛戦に臨む見通し。拓真も井岡との対戦に前向きで、ドーム興行での対決が実現する可能性もある。

 また、拓真に敗れた那須川天心(帝拳)、前WBO王者の武居由樹(大橋)も再起をうかがう。全4団体で世界ランク上位の増田陸(帝拳)も世界初挑戦へ準備万端。世界戦2戦連続引き分けの元WBCフライ級王者・比嘉大吾(志成)は一時引退を明言したが、現役続行の可能性に言及。海の向こうでは、16歳で単身渡米し米国でキャリアを積む秋次克真が14戦全勝(4KO)と快進撃を続ける。

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