◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走往路  (2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 青学大の絶対エース黒田朝日(4年)が「4代目・山の神」を襲名する激走で、5時間18分8秒の新記録で往路優勝を飾った。

 黒田朝日は山上りの5区を1時間7分16秒で走破。

前回、青学大の若林宏樹(当時4年)がマークした1時間9分11秒を1分55秒も更新した。2015年に青学大の「3代目・山の神」神野大地は現コースより約2・5キロキロ長い旧コースを1時間16分15秒で走破しており、現コースに換算すると1時間8分55秒前後が「事実上の区間記録」とされていたが、その記録も大幅に更新した。「僕がシン・山の神です」と黒田朝日は胸を張って堂々と話した。

 11月下旬に黒田朝日の5区起用を決めた原晋監督(58)も想定以上の走りに脱帽。「1時間7分50秒では走れると思っていました。そこからさらに30秒以上も速い。驚きです」と、笑顔で話した。

 小田原中継所を首位の中大と3分25秒差の5位でスタートした。2位でスタートした早大の「山の名探偵」工藤慎作(3年)とは2分12秒の差があった。

 1秒先にスタートした実力者の城西大・斎藤将也(4年)をアッという間に抜き去り、4位に浮上。その後、3位の国学院大を逆転。首位から2位に後退した中大も逆転して、残るは首位に浮上した「山の名探偵」だけ。

原監督は「小涌園前(11・7キロ)を通過した後の長い直線で、早稲田が見えた。ここで『勝った』と思った」と明かした。

 ただ、復路に向けて油断はない。

 2位の早大と18秒差。3位の中大と1分36秒差。4位の国学院大と1分54秒差。特に中大はエースの吉居駿恭(4年)が、まだ、残っている。原監督は勝負が決まり、プレッシャーがない状況で走ることを「ピクニックラン」と呼ぶが「復路はまだ簡単にピクニックランになりません。3分差がつかなければ安心できません」と冷静に話した。

 キャプテンの黒田朝日も、往路優勝を喜んだ後、史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)に向けて「まだ5区間、残っています」と表情を引き締めた。

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