◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 往路を5時間18分8秒の新記録で制した青学大が、復路も5時間19分26秒の新記録で勝ち、10時間37分34秒の総合新記録で、史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した。

 2分33秒差の2位の国学院大は、チーム史上最高成績で、しかも、従来の総合記録を超える大健闘だった。

3位に順大、4位に早大、5位に中大、6位に駒大が続いた。

 来季の第103回大会の行方を占えば、やはり、今回の上位6校が優勝候補に挙がる。

 特に今大会を完勝した青学大が優勝候補の筆頭に挙がる。5区で異次元の区間新記録をマークした黒田朝日(4年)、8区で3年連続区間賞の塩出翔太(4年)らの穴は大きいが、3年生以下に逸材も多い。エース区間の2区10位と踏ん張った飯田翔大(かいと)、10区2位と好走した折田壮太をはじめ2年生は学生トップクラスの選手に成長する可能性を秘めている。

 山の特殊区間も上位で戦う力を持つ。今大会で5区の控え選手として登録メンバーに入った松田祐真(1年)と上野山拳士朗(1年)に加えて、黒田朝日の弟・然(2年)が5区候補に挙がる。6区3位と好走した石川浩輝(1年)の存在も大きい。伝統的に箱根駅伝初出場の4年生が渋い活躍をしてチームを底上げする。

 2位の国学院大は、1区区間新の青木瑠郁(4年)、7区区間賞の高山豪起(4年)らが卒業するが、野中恒亨(ひろみち、3年)と辻原輝(ひかる、3年)の軸は残る。5区4位の高石樹、9区3位の野田顕臣のルーキーは2年目にさらなる成長が期待される。今大会、青学大との差は2分33秒で、5区で「シン・山の神」黒田朝日ひとりにつけられた差が2分49秒。

年々、力をつけている国学院大が来季、悲願の箱根路初制覇のチャンスは十分にある。

 3位の順大は今回の出場メンバー9人が3年生以下。戦力ダウンは少なく、戦力アップだけが見込める。

 今回4位の早大は来季の注目校となる。昨年12月の全国高校駅伝男子1区区間賞の増子陽太(福島・学法石川)、同2位の新妻遼己(兵庫・西脇工)、同3位の本田桜二郎(鳥取城北)がそろって入学予定。5区区間賞候補「山の名探偵」の愛称を持つ工藤慎作(3年)、鈴木琉胤(るい、1年)を軸に優勝を目指す。

 今回5位中大は1区区間新の区間2位の藤田大智(3年)、2年連続3区区間賞の本間颯(はやて、3年)、4区2位の岡田開成(2年)が3本柱。6区4位の並川颯太(2年)、8区2位の佐藤大介(2年)らがさらに成長すれば、史上最多の15回目の優勝が見えてくる。

 今回6位と不本意な成績に終わった駒大は10区区間新の佐藤圭汰、6区区間賞の伊藤蒼唯、3区2位の帰山侑大、8区4位の山川拓馬が卒業し、戦力ダウンは否めない。2区8位と好走した桑田駿介(2年)と今回は7区9位と力を発揮できなかった谷中晴(2年)がチームの柱になる。優勝争いに絡むためには、5区7位の安原海晴(3年)らのさらなる成長が必要となる。

 駅伝巧者の創価大、帝京大は最大限の力を発揮すれば、優勝争いに加わる可能性もあるだろう。

 第103回箱根駅伝もドラマに満ちあふれた戦いとなることは必至。今から1年後が待ち遠しい。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

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