巨人の戸郷翔征投手(25)が母校である宮崎・聖心ウルスラ学園高の雨天練習場に人工芝を寄贈していたことが3日、分かった。総工費は約800万円で、右腕は後輩に恥じぬ活躍を誓った。

一方で阿部慎之助監督(46)は開幕投手の候補に山崎伊織投手(27)を挙げ、戸郷についてはローテ確約もしていないことを明言。昨季8勝から完全復活し、信頼を取り戻す。

 後輩が元気に練習する姿をイメージすると、戸郷も右腕に力が入った。「僕はウルスラが大好きだから。後輩たちのためにもウルスラをよくしたいという思いはあります」。昨年12月の初旬、母校・聖心ウルスラ学園高の雨天練習場の人工芝化が完了。総工費は約800万円。これまではコンクリートで練習メニューも限定されていたが、練習の幅が格段に広がった。

 後輩に恥じぬ姿を取り戻す。昨季は2度の2軍降格もあり、8勝9敗、防御率4・14と苦しんだ。オールスターブレイクには原点に戻ろうと、宮崎へ帰って練習。「1年間ずっと悩みながらやってきたので、いい形を持ってこれるようにやっていきたい」。

例年、1月には母校のグラウンドで自主トレを行う。刷新された同校の施設と同様、新たな姿を見せたい。

 昨年11月のイベントでは阿部監督が「勝ち頭の山崎が、開幕で投げてほしいという気持ちがあります」と明言。さらに、指揮官は背番号20の今季のローテについても確約していないと語った。ここまで2年連続で開幕投手を務めてきた右腕は「もちろん悔しくないと言ったらウソになりますけど。昨年の成績ではそうなることはもちろんわかっているので。今年、また1軍で活躍することがまた次の年の開幕投手に向けての積み上げだと思うので、目指してやっていくのが1番だと思います」。燃える思いを口にした。

 チームが3位に終わった悔しさも忘れてはいない。「(去年の)責任はすごい感じますし、新たな自分が出せるように気合を入れていきたい」と背番号20。生まれ変わった姿を見せるべく、並々ならぬ覚悟で新年を迎えている。(水上 智恵)

 ◆球界の主な母校支援

 ▽平内龍太 巨人から20年ドラフト1位指名されると、21年センバツに出場する神戸国際大付ナインに練習用ボール290ダースとスピードガンを贈呈。

 ▽岡本和真 15年2月に奈良・智弁学園に3台の打撃ケージを贈呈。14年ドラフトで巨人に1位指名され「智弁に育ててもらった。後輩たちがやりやすい環境をつくってあげたい」

 ▽新庄剛志 日本ハムで現役だった04年夏、西日本短大付の甲子園出場を祝して29人乗り推定700万円のマイクロバスを寄贈。

 ▽伊志嶺翔大 ロッテから10年ドラフト1位指名。東海大野球部に感謝を示すため「裏方が喜ぶものを贈りたい」と部員の送迎などで使えるワゴン車を贈呈。

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