東京六大学リーグの早大が5日、東京・西東京市の安部球場で始動した。チーム史上2度目の4連覇を狙った昨秋は2位。

王座奪還を目指す春に向け、小宮山悟監督(60)は、昨春センバツを制した横浜の主将でアスリート選抜入試に合格した阿部葉太外野手の名を出し「1番・センターでいきたい」と構想を述べた。

 阿部の練習合流は2月上旬。まだ見ぬルーキーに対しての異例の“宣言”は、大きな期待の表れだ。昨春センバツは打率4割5分5厘、本塁打1、打点10、盗塁4と抜群の活躍を見せ優勝に大きく貢献。「選手としてケチのつけどころがない。甲子園で応援していた方々も動向を気にしているでしょう。結成101年目を迎える(東京六大学)連盟にとってもプラスだと考えています」と指揮官は思いを明かした。

 3年間にわたり早大の「1番・センター」を務め、通算3割2分8厘の打率を残した尾瀬雄大(4年=帝京)が卒業を迎えるタイミングでの入学に、小宮山監督は「そこにスッポリ納まる。本人にも伝えてあります」。この日、新年のあいさつに訪れた巨人・榑松スカウトディレクターも「活躍が楽しみ。順調にキャリアを積めば、4年後は上位候補になるでしょう」と期待を隠さなかった。

 早大の1年生が1番打者として春の開幕戦に出場すれば、01年の明大戦の田中浩康(二塁手、元ヤクルト)以来25年ぶりとなる。

「向こう4年間、阿部葉太が中心選手としていけるかどうか、試金石の春になると思う」と指揮官。攻走守で高校野球ファンを魅了した阿部が、黄金時代の構築を目指す「WASEDA」の新たな旗頭となる。(浜木 俊介)

 ▼1年生・先発1番は25年ぶり 早大1年生が、春のチーム開幕戦に先発出場すれば、20年明大戦(新型コロナのため開幕戦は8月10日)の熊田任洋(東邦、9番・遊撃)以来。1番打者なら、01年明大戦の田中浩康(尽誠学園、二塁)以来、25年ぶりになる。

 他に野手では、00年鳥谷敬(聖望学園、5番・二塁)、02年武内晋一(智弁和歌山、6番・一塁)、05年上本博紀(広陵、2番・二塁)、12年茂木栄五郎(桐蔭学園、6番・遊撃)らが先発。07年斎藤佑樹(早実、9番)はチーム唯一、1年生で春の開幕投手を務めた。

 ◆阿部 葉太(あべ・ようた)07年8月6日、愛知・田原市生まれ。18歳。横浜では1年夏に背番号20でベンチ入りし、秋から背番号8。2年の5月に主将に抜てきされ、一昨年秋の明治神宮大会と昨春センバツの優勝に導く。高校日本代表でも主将。50メートル走5秒9、遠投100メートル。

179センチ、85キロ。右投左打。

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