フィリーズのベンチコーチに就任が発表されたばかりのドン・マッティングリー氏が5日(日本時間6日)、オンライン会見に応じ、就任への背景や新天地での意気込みなどを語った。3年間、ベンチコーチを務めたブルージェイズをア・リーグ王者に導き、ドジャースと第7戦にもつれたワールドシリーズに敗れた昨年。
「あの終わり方は、全てを捧げた選手の気持ちを思うと辛かったし、若いシュナイダー監督をサポートする私の使命は、ある程度達成できたと思った」。現役時代、ヤンキースの強打の一塁手だったことで昨年12月には、時代委員会による野球殿堂の候補8人に名を連ねたものの落選。「がっかりしたけれど、自分には素晴らしい野球人生と家族があると考え直して、また眠れるようになったよ」と、振り返る。
そんな折、フィリーズのドンブロウスキ野球最高責任者からベンチコーチ招聘の電話がかかる。4年連続ポストシーズンに進出しながら、昨年は地区シリーズでドジャースに敗退したチームだった。
マッティングリー氏は2020年にマーリンズでナ・リーグの最優秀監督賞を受賞。シュナイダー新監督体制となった2023年からはブルージェイズの”頭脳”として尽力するなど、指導者として22年に渡って球界を支えてきた実績が、請われたのだ。11歳の末っ子ルイス君にも「まだ、続けるべきだよ」と背中を押されたという。
唯一の懸念は、昨年同球団のゼネラルマネジャーに昇進した息子のプレストンとの関係だった。「息子と一緒に働くのは、素晴らしいこともあるが、キャリアの終焉を迎えている自分が、キャリアが始まったばかりの彼にとって悪影響になりたくない。オールドスクールの考えでは(フロントと)ロッカールームは切り離すもの。
ヤンキース時代の背番号「23」は永久欠番。現役時代の輝かしい実績は元より、球界屈指の人望の厚さで知られる。フィリーズは同じ一塁手でスーパー・スターのブライス・ハーパー内野手を擁する。「選手との関係は日々、築き上げていくもの。私も彼から学ぶことが多くあると思う」。偉大な野球人の情熱は、64歳となった今も、衰えていない。










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