巨人からポスティングシステムを利用し、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約94億円)で合意した岡本和真内野手(29)が6日(日本時間7日)、カナダ・トロントにある本拠地ロジャーズセンターで入団会見を行い、“岡本節”で強烈な印象を残した。24~25年に巨人野手担当として接してきた宮内孝太記者が、岡本らしさがにじみ出た会見を「見た」。

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 岡本の言動やプレーには間違いなく人を引きつける力がある。笑いあり、真面目トークありの、らしさいっぱいの入団会見をオンラインで視聴したが、居場所や肩書が変わっても岡本は変わらないと確信した。

 ユーモアあふれる“岡本節”に注目が集まるが、献身性が魅力の一つ。近年、個人の成績について言及することはめったになかった。問われた際もあえて封印し、「その日の全力、ベストを出せるように」「チームが勝てるように」と繰り返すことが日常。今回の会見でも個人目標よりも「世界一」を強調し続けた。守備位置についても「与えられた役割の中で」と言い切る。巨人時代と同じくフォア・ザ・チームの精神で、頂へ導くことしか頭にないのだろう。

 もちろん“岡本節”も不変。ブルージェイズ入団を決めた理由の一つとして「娘にロゴを見せた時に一番最初に『これがかわいい』と言ったので」と笑いを誘い、シュナイダー監督の印象は「見た目とちがって、すごく優しい方」と正直に回答した。オリジナリティーあふれるワードセンスと、飾らない性格でトロントのファンの心をつかんだに違いない。

 思い返せば日本でもそうだった。

プロ初のヒーローインタビューでは「奈良から来たジョニー・デップです」とボケる鮮烈なスタートを切った。巨人担当時代の取材では鹿児島での試合後の去り際に「僕のおとんが西郷隆盛にめっちゃ似ているんです」と言ってみたり、契約更改で「24年契約」とボケ続けたり。その一方で優勝手記などでは熱い思いを激白することもあった。ときに真面目に、ときにちゃめっ気を交える姿はG党以外にも大人気だ。海を渡っても岡本は岡本らしく。異国で迎える新たな挑戦を見守っていきたい。(24~25年巨人野手担当)

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