巨人からポスティングシステムを利用し、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約94億円)で合意した岡本和真内野手(29)が6日(日本時間7日)、カナダ・トロントにある本拠地ロジャーズセンターで入団会見を行い、“岡本節”で強烈な印象を残した。

 岡本の加入がブルージェイズにさらなる柔軟性をもたらした。

主砲ゲレロが一塁、36歳ベテランのスプリンガーが主にDHと右翼を本職としており、岡本は三塁に軸足を置く見込みだ。だが一塁に加え、外野もそつなくこなすだけにユーティリティーとしての期待値も高い。本人は「巨人の時はすごく感じて守っていた」と、三塁へのこだわりを口にした上で「3つのポジションをどこでも守れる準備はしている」と一塁、三塁に加え左翼起用にも前向きな姿勢を見せた。

 昨季、あと1勝までいきながらたどり着けなかった世界一を目指すブルージェイズにとって、岡本の存在は心強い。昨季固定できなかった三塁の穴を埋めるばかりか、通算183発の主砲ゲレロを休養、もしくはDH起用時に一塁で起用できる。さらに左翼も守れるとなればチーム全体の起用のバリエーションは増す。アトキンスGMも複数ポジション起用の方針を示唆し、「(岡本が)チームを最優先に考える姿勢は魅力的だ。間違いなく戦力が強化された」と歓迎した。

 打線に与えるメリットも大きい。ブ軍は昨季メジャートップの打率2割6分5厘、三振数はメジャー2番目に少ない強力打線。この日、会見に訪れたMLB公式サイトのキーガン・マシソン記者も「(岡本の)スタッツをみると、まさにチームが昨季目指した打撃スタイルだね。空振りが少なく、一貫して相手が嫌がることをする打線。

その上でパワーもある岡本は完璧にフィットする」と注目。ビシェットとの再契約、今オフ最大の目玉であるタッカー獲得の可能性も残されているが、現状では「ゲレロの前の2番も任せられるし、4、5番の中軸もこなせる。重要な得点力を担うだろうね」とにらんだ。

 昨季、同率首位だった同地区の名門ヤンキース、そして宿敵ドジャース撃破へ。33年ぶりの頂点に向けた最強の布陣に頼もしいピースがはまった。

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