昨年12月24日に老衰のため亡くなった、落語家の初代林家三平さんの妻で、エッセイストの海老名香葉子(えびな・かよこ)さんのお別れの式が9日、東京・台東区の寛永寺輪王殿第一会場で始まった。

 次男の2代目林家三平が開会のあいさつ。

海老名さんが亡くなる6時間前に病室を見舞って「行ってらっしゃい」と送り出されたことを明かし、「東京大空襲で亡くなった家族のもとに行くんだね。大好きだったお父さんのそばに行くんだね。その前に一言。母さん、行ってらっしゃい」と言葉を詰まらせた。

 長男・林家正蔵は、海老名さんが色紙に「泣いて笑って頑張って」と記していたことを振り返り、「母の人生そのもの」と生きざまをたたえた。海老名さんが亡くなった24日は長女・美どりさん、次女・泰葉、正蔵、三平の4人の兄弟らが病室に駆けつけたことを明かし、「お袋、しゃれたことするな~。命日がクリスマスイブなんて忘れられないよ。騒いでいいのか分からないよ。落語のオチだよ」と語った。

 お別れの式には、高木ブー、林家ぺー、大相撲の北陣親方(元小結・遠藤)などが参列した。

 祭壇には450本のピンクのスイートピーと数百本の白のスプレーマム、スイートピー、トルコキキョウが用いられた。遺影は、名誉町民を務めた石川県穴水町の同窓会で7~8年前の撮影されたもの。

法名は「明和院䆁尼音嘉(みょうわいんしゃくにおんか)」。吉永小百合、七代目尾上菊五郎、明石家さんま、高木ブーや日本テレビ系「笑点」から供花も届いた。喪主は長男で落語家・林家正蔵。

 寛永寺のそばにある上野公園には、海老名さんが私財を投じて設立した「時 忘れじの塔」があり、毎年慰霊の集いを行っていた。

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