7代目、8代目と2人の尾上菊五郎が「通し狂言 鏡山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」(27日千秋楽)上演中の東京・新国立劇場を沸かせている。そろっての共演は7か月ぶり。
8代目菊五郎と6代目菊之助は、新年を富士山で迎えた。歌舞伎通ならピンと来るだろう。2人の襲名披露の祝幕のひとつが日本画家・田渕俊夫氏「雲上富士」だった。舞台の額面いっぱいに広がる富士山の祝幕を見て、6代目が「すてきだね~」と声を上げていた光景が思い出される。
「絶対に見に行こうね、とせがれとは約束していたので。初日の出も見ました。雪が積もり、美しく威厳ある姿でした。まだ私たちは富士山を登り始めたばかりで麓にいるけれど、“雲上富士”のように雲から出るようなてっぺんを目指そうな、という話をしました」。
8代目が「鏡山」で演じているお初は20年ぶり。「女忠臣蔵」の別名があるのは、若い女性が主人のかたきを討つストーリーのため。お初が憧れを持って仕える尾上(中村時蔵)は女形屈指の辛抱役にも挙げられる。その主人にこれ以上ない屈辱を与える憎らしい局岩藤(坂東彌十郎)。緊迫感ある3人のやり取りから目が離せない。
20年前、7代目中村芝翫から、お初を教わった。一挙一動に込められた「気」が伝わってくる。その「気」の強さと深さが20年間の成長を物語る。「余裕なく、あたふたしていた自分を思い出しますが、本当に丁寧に教えてくださいました」。遠い記憶をたぐり寄せ、よみがえらせていった。
襲名して初めての“国立”に「少し地に足をつけてスタートできている感じもします」。大詰めで雰囲気を一変させる7代目の発想力には驚かされたという。「父は私に背中で教え、7代目菊五郎を築き上げてきた。私も『8代目が見たい』と劇場に来ていただけるように。それが名前の重みの意味ではないかと思うようにもなりました」
5月の東京・歌舞伎座「團菊祭」では尾上松緑(50)の長男、尾上左近(19)が3代目尾上辰之助を継ぐ襲名披露も控える。一方で“團菊”だけに市川團十郎と8代目との競演にも注目が集まる。同じ48歳。「彼とはちょっと時間を取って話す機会をつくってもらいました。これからのことや團菊祭をもっと盛り上げていきたいと話し合っています」。襲名に手応えを感じた証しだろう。1年前の取材より、笑顔が多かった。今年も揺るがぬ信念を持って歩み続ける。
〇…閉場中の国立劇場(隼町)建て替えに関し、劇場を運営する日本芸術文化振興会(芸文振)は昨年12月に再整備の実施方針を発表。工事終了後の引き渡しは2036年3月頃を期限に。今後のスケジュールは今年3月頃に入札公告を行い、事業者の選定は27年9月頃になる予定。
◆鏡山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ) 嫉妬、陰謀が渦巻く奥御殿での女たちの争いを描く。源頼朝(7代目菊五郎)の娘・大姫(中村玉太郎)に仕える御殿女中たちは誠実な中老の尾上(中村時蔵)と局岩藤(坂東彌十郎)の2派に分かれていた。謀反をたくらむ性悪な岩藤は大姫に気に入られた尾上に激しく嫉妬。嫌がらせが始まり、尾上の召使いお初(8代目菊五郎)は主人を守ろうとする。「鏡山」を「加賀見山」とも。初演は約250年前の人形浄瑠璃で“大奥もの”の原点とされる。

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