◆HTB杯ジャンプ 兼FISコンチネンタル杯 (10日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=K点123メートル、HS137メートル)

 W杯下部のコンチネンタル杯(CC)を兼ねて行われ、佐藤慧一(28)=雪印メグミルク=が1回目131メートル、2回目126・5メートルの224・6点で初優勝を飾った。大ファンだという元日本ハム・中田翔さん(36)の前で2019―20年以来、6季ぶりにCCのタイトルを手にした。

葛西紀明(53)=土屋ホーム=は1回目109・5メートルで2回目に進めず、41位に終わった。

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 悪条件をものともせず、佐藤慧が地元開催で意地を見せた。2位で迎えた2回目。湿った雪が降り、助走路が滑りにくくなる中で飛び出し、126・5メートルに着地。控室に引き揚げる直前で関係者から優勝を知らされ、「ホームグラウンドを生かせたのかな。(今季は)苦しんでいましたけど、こうやって1回勝てると全然違う」と破顔した。

 “大将”が見守る中でK点越えの飛躍を2本そろえた。日本ハムなどで活躍し、昨季限りで現役を引退した中田さんが番組ゲストとして来場。札幌ドームに足を運び、中田さんのプレーを生観戦したこともあるという佐藤慧は「(試合前に)『優勝したら一緒に写真撮れるんじゃないか』と冗談で言ってました」。表彰台の頂点に立ってツーショット撮影が実現し、「本当にかなってうれしい。日ハム大ファンなのでめちゃくちゃうれしい」と興奮気味に振り返った。

 11日のCC(STV杯)2連戦、12日のHBC杯と試合は続いていく。

代表入りすれば、来週にはW杯札幌大会(17、18日)も控えており、「(五輪出場は)自分だけの力ではもう無理なレベル。自分のジャンプがどうなればいいのかという方にフォーカスして今はやっている。4連戦全て勝ってW杯に行きたい」と前を向いた。(島山 知房)

  〇…中田さんがスキージャンプを初観戦した。日本ハム在籍時もこの時期は、道外で自主トレをすることが多く、冬競技に接する機会がなかった。この日はジャンプ台のスタート地点まで登り、時速約90キロで飛び出す選手の目線を体験。トークショーでは「改めてリスペクトというものに気持ちが変わった。飛べたら気持ちいいんだろうなと思いました。飛べないけどね。10億積まれても無理。絶対無理」と会場の笑いを誘っていた。

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