◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 巨人担当1年目が終わり、休みを消化した。昨年11月末の7泊8日シドニー一人旅。

夏の南半球で美しい景色を見て、現地の友人のサッカースクールやサーファー、ストリートのスケーターを撮影する。野球から少し離れて、視点をリフレッシュさせるのが狙いだった。

 シドニー空港に到着し、何気なくSNSを眺めていると、巨人選手が派遣されているアデレード・ジャイアンツがシドニーに遠征中だと知った。アデレードのスタッフに連絡を取り、滞在先から2時間半ほど離れた郊外の球場へ。選手たちへあいさつをすると、ベンチの近くで撮影させてもらえることになった。

 ナイターが始まると、出番を待つ選手が隣に来て雑談を交わしてくれる。同点の8回、4番で出場していた荒巻悠が「同点だと延長もありますよ。帰り、大丈夫ですか?」と気にかけてくれた。その後、打席に向かうと豪州1号となるソロ本塁打。目の前でポーズを決めた。

 9回には、荒巻の助言を受けた1番の石塚にも1号2ランが飛び出した。「アダムソン監督に『明日からお前が監督やれ』って言われましたよ」と笑顔の荒巻。

試合はその後、まさかのサヨナラ負けとなったが、異国の地で言葉の壁を越えてプレーする姿にたくましさを感じた。

 巨人選手2人の活躍で写真の撮れ高は良く、上機嫌で帰路に就く電車の中で写真を見返した。野球から距離を置く旅のはずだったが、結局この夜も画面に並んだのは楽しく撮った野球の写真だった。(写真担当・小林 泰斗)

 ◆小林 泰斗(こばやし・たいと)2016年入社。今年も巨人を担当するためフィジカルを強化中。

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